2020/02/10

2020年3月号特集「10年目を迎えた統計検定」

日本統計学会が実施している「統計検定」は、2011年に発足し、今年で10年目を迎えます。
この10年間で統計検定は広く普及し、大学、職場等において『統計』の学習達成度の評価に利用されています。
現在では、通常のペーパーテスト形式の試験のほか、科目によっては、コンピュータを用いて行う試験(CBT) も行われており、両者を合わせると1年間に約3万人が受験しています。
今日、データに基づく客観的な統計分析能力が求められる中で、統計検定の創設の意図、現状、今後の展望などについて紹介します。

「日本統計学会と統計検定」
 美添泰人(青山学院大学プロジェクト教授)
「大学・社会における統計検定の役割と活用」
 田栗正章(千葉大学名誉教授)
「高校でのデータサイエンス教育必修化と統計検定(DS基礎試験)による分析力評価」
 渡辺美智子(慶応義塾大学教授)
「中学校学習指導要領と統計検定」
 藤井良宜(宮崎大学教授)
「統計調査に関する資格認定の意義と役割」
 舟岡史雄(信州大学名誉教授)
「統計検定の新しい動き」
 竹村彰通(滋賀大学データサイエンス学部長)


2020/02/02

2020年2月号特集「統計による環境政策の分析」

2019年12月、スペイン・マドリードにおいて、気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開催されました。
地球温暖化、気候変動の問題については、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんらの活動に触発されて、世界の若者たちも環境政策への関心を深めています。
この特集では、環境政策分析の気鋭の専門家が最先端の議論を解説します。

「排出量取引制度の制度設計分析-実験による制度評価と今後の実証的アプローチの可能性」
 田中健太(武蔵大学教授)
「家庭部門を対象とした省エネ政策の実証分析」
 溝渕健一(松山大学教授)
「効果的な環境政策を考える-自動車由来のCO2排出削減試作に関する実証分析」
 小西祥文(筑波大学准教授)
「環境に配慮されたコーヒーの普及戦略-自動販売機を用いた社会実験」
 高橋遼(早稲田大学准教授)
「自然の恵みに値段をつける-ICT技術で切り開く環境価値手法の新たな展開」
 久保雄広(国立環境研究所研究員)



2020/02/01

2020年1月号特集「移り行く経済政策のあり方」

冷戦後、世界に拡大を続けた自由貿易は曲がり角を迎えています。
米中の貿易戦争は小康状態を迎えたようにも見えますが、先行きが極めて不透明な状況にあります。
金融政策の限界、世界経済の長期停滞説なども懸念されており、こうした潮流は経済政策のあり方を根本から問い直しています。
この特集では、気鋭の専門家が、世界経済の直面する課題と今後の経済政策のあり方について解説します。

「今後のマクロ経済政策の全体像
 -閉塞感をどう打ち破る?長期停滞説の処方箋ー」
  小林 慶一郎
「非伝統的な財政政策
 -経済の停滞と経済政策の再評価ー」
  中里 透
「物価安定と経済政策
 -実感できるインフレを取り戻す日は近いのか?-」
  塩路 悦朗
「イノベーションは起こせるか?
 -「停滞の罠」と構造改革ー」
  青木 浩介
「トランプ政権は何を目指しているのか?」
  深作 喜一郎

連載「データサイエンス入門」椿広計(統計数理研究所長)2019年7月~2020年11月(完)

統計数理研究所長 椿広計氏の執筆によるシリーズ「データサイエンス入門」を掲載しています。
予測モデルの理論と実践を、R言語を用いて分かりやすく解説しています。
これまでの目次は、次のとおりです。
2019年
7月号   (1) オリエンテーション
8月号   (2) 予測の論理:目的変数の分解と説明変数の分類
9月号   (3) 平滑化原理による予測
10月号 (4) 目的変数の前処理と確率モデル

12月号 (6) 一般化線形モデルと一般化加法モデルの当てはめ
2020年
1月号   (7) 統計モデルあてはめの予測性能評価
3月号   (8) 最適層別規則の探索-解釈容易な人工知能
5月号 (9) 質的データの予測問題
7月号 (10) 回帰と教師付き分類:多値予測問題
9月号 (11) 質的予測から教師なし予測へ
11月号(12) 単純な予測を超えて:人間知能への貢献
(完)