2021/06/16

2021年7月号「歴史人口研究の新地平:宗門人別改帳から近世日本社会を探る」

歴史人口研究は、近年、個人や世帯の歴史的個票データに多変量解析法を適用するなど精緻な研究に進化しています。この特集では、近世日本の個票データ(宗門人別改帳)を解説し、人口研究に刺激されて発達したイベントヒストリー分析を紹介した上で、近世日本の結婚分析の応用例を示します。さらに、中国の歴史データに対して同種の分析を応用した例も併せて紹介します。

巻頭言「1665年パンデミックと政治算術、個票データと歴史人口学の誕生」
    一橋大学名誉教授       斎藤  修         
「歴史人口研究のためのデータ」
    立正大学経済学部教授     高橋 美由紀
「近世日本人口資料のイベントヒストリー分析」
    慶應義塾大学教授       津谷 典子
「近世東北日本の結婚システム:二本松藩町村の事例」
    麗澤大学国際学部教授     黒須 里美
「19世紀中国東北地方における結婚の分析:男性の初婚に及ぼす家族の影響」
    北京大学社会研究中心助教授  董 浩(ドン ハオ)