2020/05/02

2020年5月号 特集「中国経済はどこへ向かうのか?」

新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の景気は過去に例を見ないほどに悪化している。中国では、感染が終息しつつあるとされてはいるものの、経済の悪化は著しく、このことは世界にも波及すると懸念されている。ウイルスの流行以前から、中国とアメリカの対立により、中国の成長モデルは揺らぎつつあるほか、これまで推進されてきた「一帯一路」構想も批判を浴びるなど、曲がり角を迎えている。現下の厳しい状況に直面する中国経済の現状と展望について、有識者が様々な角度から論じる。

巻頭言「中国経済はどこへ向かうのか?」
 西岡慎一(日本経済研究センター主任研究員)
「新型肺炎が中国経済に与えた影響を人流データで読み解く」
 丸川知雄(東京大学社会科学研究所教授)
「新型コロナウイルスと中国経済ー財政・金融政策を中心に」
 梶谷懐(神戸大学大学院経済学研究科教授)
「米中貿易摩擦の賢首と展望ー鮮明になったデカップリング傾向」
 関志雄(野村資本市場研究所シニアフェロー)
「一帯一路のの現状と展望」
 遊川和郎(亜細亜大学アジア研究所教授)

日本統計協会 月刊誌『統計』