2020/01/07

月刊『統計』のルーツは?

月刊『統計』は、統計の専門誌として明治以来の長い歴史を有しており、そのルーツには、二つの統計雑誌があります。

その一つは,明治13年(1880年)に「統計協会」が創刊した『統計集誌』です。
当時は,国の発行する統計報告書が乏しく,統計に関心の高い会員で構成される団体が、主として会員向けに統計資料集を『統計集誌』として発行しました。

もう一つの前身は,明治19年(1986年)に「スタチスチック社」が創刊した『スタチスチック雑誌』です。
これは,統計学の普及を目的とした学術誌の性格を有するものでした。
明治25年(1892年),同誌は『統計学雑誌』とタイトルを変え,刊行が続けられました。

その後,昭和19年(1944年),戦時下の統制により,2つの発行主体が「大日本統計協會」として統合されたのに伴い,二つの雑誌も統合され,『大日本統計協會雑誌』となりました。

終戦後の昭和22年(1947年),タイトルが『統計』と、今日のものに改められました。
当初は不定期で刊行されていましたが,昭和25年(1950年)から月刊となり、今日に至っています。

『統計』は、長い歴史の中で姿を変えながら刊行されてきましたが,一貫して統計データと統計学に焦点を当てた論文や資料を掲載し,統計及び統計学の発展への貢献に努めてきました。
現在の『統計』は,このような精神を引き継ぎ,一流の執筆者のご協力を得て発行されています。

月刊『統計』ホームページ(日本統計協会)